日々の中で繰り返す。

平日




まず起きる。

6:00くらいに一度目が覚めるけど

7:15まではベッドの中で目を閉じてる。

その1時間と15分間は

必死で仕事以外の

何か楽しいことを考える。

何が悲しくて家にいる間も仕事のことを

考えなくちゃならないんだ。




7:15に起きたら

ラジオをつける。

余計なことを考えたくないから、

っていうか仕事のことを考えたくないから。

どうでもいいようなニュースやくだらないトークでも

聞いていると意識がそっとに集中し

気がまぎれる。




そしてシャワーを浴びる。

シャワーを浴びてると

いやがおうにも

仕事のことを考えてしまう。

アレをああして、コッチはこうして。

その時点で気分はどんよりしてくる。




そして、シャワーが終わり、

時計を見るとさらにどんよりした気分になる。

ああ、はやく行かないと、地下鉄に乗らないと、と。

雨なんか降ってる日は最悪だ。

仕事着に着替え、部屋をでる。




歩いて駅のホームまで向かう。

この時は、自然といつ仕事を辞めるか、

ということが脳裏に浮かんでくる。

いつ、どのタイミングで、どの職業に

転職するのか、そんなことばかり考えてしまう。




そして、ICカードの残高を気にしながら

地下鉄に乗り込む。

ホームに列車が到着するときの風圧が

ものすごいストレスだ。

拒まれているように感じる。

本当は自分が拒んでいるのだけど。





地下鉄の中では、仕事に関係する本や資料に目を

通していることが多い。

新人の時は少しでも勉強になれば、と思って読んでいたが

いまでは上司が乗り込んできても

目を合わせずに済むし、

挨拶しない言い訳のために読んでる。




そして、職場の最寄駅で降りる。

もう、ここまでくれば

覚悟というのか諦めというのか、

余計なことは考えず、職場へ向かう。




職場につくと後輩が挨拶をしてくる。

彼のとてもいい奴だが、

彼のやる気は時々、眩しすぎる。

やる気を失った今の自分には

心の中で顔を背ける。




職場では挨拶すら面倒になった。

一日が始まることを実感してしまうから。

自分という存在に気付かれてしまうから。

だれも構わず、できればほうっておいてほしい。





自分の席につく。PCの電源を入れる。

ここからはもう無心だ。

なにも考えない。

考えると耐えれなくなるから。

なにも考えず、作業する。

考えることを放棄しているのが

バレないよう作業する。

考えているフリをする。

そして、自分を消す。

愛想笑い、元気なフリ、やる気のあるように見えるポーズ。

終業まで。




でも、たまに自分の心が顔を出す。



こんなことをして何の意味があるんだ、



いつまでもこんなくだらないことを続けるつもりか、



これがお前の目指してた未来の自分なのか、



と問いかけてくる。




でも、そんな時は、


なにも変えない

そして変えようともしない自分を

楯にする。



だって今まで通りのほうが楽じゃないか、

そこそこの給与がもらえているじゃないか、

じゃあお前は何がやりたいんだ、

何ができたら満足するんだよ、と。



そうすると、自分の本音はいつの間にかいなくなっている。





そして、一日の大半の時間を

自分を偽って過ごし、

会社を出る。


駅まで歩き、

地下鉄に乗り、

家まで歩く。

その過程で

晩御飯を調達する。

その繰り返し。



いくら無心で過ごしていたって

お腹はすくし、疲れる。




疲れているし、

うまくいったためしがないから

自分で料理はつくならい。

いくら身体に悪くたって、

いくらお金がかかったって

かならず外食。


疲れているし、

何のやる気も起きないから

そのまま家に帰る。

はやく家に帰って寝たい。




帰宅したらスーツを脱ぎ捨て、

PCを見ながら晩御飯を食べる。

なにか面白いことはないか、

なにか刺激的な話はないか、

そんな自分の生活では満たされない

なにかを求めながら、

PCを眺めつつ晩御飯を食べる。



そしてそのあとも

惰性でずっとPCと向き合っている。

特になにか調べるわけでもなく、

有益な情報を得るわけでもなく、

暇つぶしでネットサーフィンをする。





適当な時間になったら、

眠たくなる。

今日も一日、

何か大切なことをしていないような

大事なことを忘れているような

気持ちを抱えつつ、ベッドに入る。

スマホを持って。



そして、またラジオをつける。

無音が怖い。

自分の人生を見つめなおしたり

してしまいそうで。

今の自分にとって、

自分の人生を評価することは

奈落を見ることだ。

それなら、たとえ無益であっても

なにか別のことに思考をゆだねたい。

寝る前に自分と向き合うなんて地獄だ。


そして、眠りにつくまで、

スマホでまたネットサーフィンを

繰り返す。

毎日変わっているようで、

変わっていない情報を摂取しつつ、

眠る。


そして、翌朝、どんよりした気持ちで

また目を覚ます。



毎日がこの繰り返し。

繰り返し。

繰り返し。